透明感のある作品をパルドというポリマークレイで作っています。
オーブン粘土ポリマークレイで最近作ったお花のケインです。
パルドの中でも、最も透明感の優れたポリマークレイをお花の周囲に使った作品です。
それは、パルドのアートクレイの中にあるトランスペアレントという色!
(パルドには、アートクレイ・トランスルーセントクレイ・ジュエリークレイの種類があります)
このレッスンでは、このほかにやさしい色のプルメリアも作っていますよ。
磨く前のカボションも、すりガラスのようで魅力的です。
透明感のあるポリマークレイでケインを包み、焼くことで作品の地色が見えてきます。
焼く前のトランスペアレントは白っぽい色をしているので、仕上がり色の予測がつかないことがあります。
下地の色とのマッチングには少しドキドキしますが意外性があって楽しいです。
お花にも少し透明感を加えているので、下地の色によって印象が変わる面白さがあります。
きっと、生徒さんお気に入りの作品が沢山できると期待しています。
そして仕上げです。
ポリマークレイの透明感を生かすため、作品に『磨き』やレジン仕上げをしています。
いつもは、レッスン時間の関係で、すぐにツヤの出るクレイ用ニスを使っています。
今回カボションに少し時間をかけて、丁寧に磨きをかけて仕上げていただこうと思います。
トランスペアレントは磨きやレジンで仕上げますと、より一層、美しい透明感が出ます。
・イヤリングにはレジンを使って透明感を強調しました。
・トンボ玉は磨いてからニス仕上げ。
・カボションは今回はピカピカになるまで磨いて仕上げます。(すりガラス仕様もお好みで)
ケインのお花は色合いも、種類も、色の分量も、組み合わせは無限に作れます。
少し難しさもありますが、ぜひ応用して楽しんでほしいです。
そして思い思いのお花を、アクセサリーにも咲かせたいですね。
今回のケインも、とても沢山できるので、お好きな時に取り出して使うことができます。
オーブンで焼くまで固まらない粘土ならではの楽しみです。
こちらの作品は、定期レッスンで作ることができます。
(お花のケインを作るだけでも午前・午後の一日を要しますので、作品を仕上げるには最低でも2回のレッスンが必要です。)
透明なポリマークレイを使ったカットガラスの作品
画面ではわかりにくいですが、光が透けて美しいです。
こちらは以前、恩師の、アトリエ・フランシュシュ貞金タカコ先生の講師コースにあったカリキュラム。
(今はコースに含まれていないので、一般の方も受講が可能です。)
ポリマークレイの透明感はラリマー(人気のパワーストーン)などの作品にも効果的です。
明るい色を身につけて、毎日を元気に過ごしたいですね。
パルドの登場で、作品作りがさらに楽しくなりそうです。
☆他にも、日の目を見ていないパルドの試作パーツがたくさんあります。
↓例えばこれとか(笑)
透けちゃってますね~。
さて、
↓こちらは、パルドを販売されている サンーケイさんのご依頼で作ったパルドのサンプルの一つです。
(2017年10月の手作りフェスティバル用でした。)
焼成前のケイン
そして焼成後のケイン
パルドの透明感クレイは、こんなに作品の印象が変わります。
作品は、このあと大急ぎでレジンで仕上げました。
さらにさらに透明になったのですが、写真が残っていません。
サンーケイさんが各地で出展されているブースでは、まだ見ることができるようですので、機会があったらごらんになってくださいね。
★パルドは、オーブン粘土ポリマークレイの中でも、まだ使っている方の少ないクレイです。
できる限り試作を重ねて、生徒の皆さんが思い通りの作品を作れるよう、特徴をまとめておきたいと思います。
・とにかく透明感に優れたトランスペアレント。
・ビーズワックス(蜜蝋)が3割以上含まれているため、よりお肌に優しい感じがします。
・そして焼いているときのにおいがほとんどしません。
またトランスペアレントだけではなく、パルドはジュエリークレイの美しさにも魅力があります。
・かわいい色からシックな色まで、美しい色がいっぱいです。
・またとてもエッジのきいた作品を作ることができます。
そんな優れもののパルドなのですが…
ポリマークレイでは、ずっとプレモという粘土に慣れていた私には戸惑うこともありました。
・はじめはカッテージチーズのように、ポロポロして崩れやすいことがあります。
(崩れないようにパルドが入っていたケースに入れて収納するのが良いですね。)
そして、手の温度で温めてから使うとポロポロ感が少ないです。よーく練ってコンディショニングすることも必要です。
しばらく置いておいたケインも、手で少しで温めたほうが安心してカットできます。
・柔らかくコンディショニングできた後のパルド。こんどはビニールのようにペタッとくっつきやすくなります。
(特に、スキナーブレンド(グラデーション)などでクレイを薄くのばすときには注意が必要です。)
一人ではなく、誰かにクレイの先を持ってもらうとくっつかず安心ですね。
私は一人での作業がほとんどですので、くっつかないよう少しずつ慎重にのばしています。
・トランスペアレントとのMIX色・トランスルーセント系のクレイは、仕上がりのカラー予測が難しいです。
(これは前に書いた通りです)焼成前は白っぽい色をしていますので、焼くと透き通って鮮やかさが出ることが多いです。
・トランスペアレント・トランスルーセントアゲイト・マザーオブパール・ホワイトなどの色は、み~んな白くて見分けがつきません。
(必ず色表記のカードが付いたままのケースに戻しておきましょうね。)
現在、3種のポリマークレイの透明度を比較しています。
ケイトポリクレイ、プレモなどの、トランスルーセントのクレイです。
まずは、薄ーくのばしたトランスルーセント(パルドはトランスペアレント)をカボションに貼って焼成したもので比較してみました。
左からプレモ・パルド・ケイトポリクレイの順です。
とにかく透明感のあるクレイを薄くして張ったものは、磨くとどれも美しいです。
ただ、画面ではわかりにくいかもしれませんが、目視では真ん中のパルドのトランスペアレントを貼って磨いたものが一番、細かな柄まではっきりと透けていました。
次いでプレモ、そしてケイトポリクレイは、細かなところがやや乳白色になっています。
ただ、このケイトポリクレイの輝きは、とても美しいのです!
磨き仕上げの輝き比較と詳細につきましては、また後日、仕上げ方法の記事でお伝えする予定です。
また試作して気づいたことがありましたらどんどん追記していきます。よかったらごらんくださいね。
★上記の作品はいずれも、定期レッスンで受講することができます。
気になる方はぜひお問い合わせください。