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ポリマークレイの基礎

ポリマークレイの焼き方と注意点

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ポリマークレイの焼き方まとめ

はじめに、

ここで言うオーブン粘土ポリマークレイとは、陶芸で使うオーブン陶土とは違います。

そのままでは乾燥せず、焼くことで固いプラスチック状になる軽くて美しい粘土。

透明感のあるアクセサリーや、ガラスや金属に似せたインテリア小物を作ることができます。

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ポリマークレイ初心者のかた向けに、クレイ焼成のコツと注意点を簡単にまとめてみました。

クレイを焦がさず綺麗に焼いて、楽しく作品作りをしてくださいね!

 

ポリマークレイ(プレモなど)を使ったレシピの説明によくあるのは、『120度~130度で20分』というものです。

しかしこれはすべての場合に当てはまるものではありません。

オーブンの状態やクレイの大きさ、コンディションによっては、焦げたり生焼けになったりすることがあります。

 

★基本的には、コンベクション(温風循環式)のオーブンを使うことが必須です。

コンベクション機能のない小さなオーブントースターは、オーブン粘土には向きません。

 

ポリマークレイの焼き方その1…オーブンの温度とクレイのコンディション

オーブン用の温度計をつかってみますと、オーブン内の温度が一定でないことがわかります。

サーモが働いてヒーターが消える直前は高温になっている場合があるのです。

これが、設定温度が合っていても作品が焦げてしまう理由の一つです。

 

★ラップと同じ塩化ビニル樹脂でできているオーブン粘土は安全性の高いものとされていますが、焦げた時の煙は有害ですので注意してくださいね!

ちなみに、私の使っているデロンギのコンベクションオーブンは、120度以下に設定されています。

(あくまでもこのオーブンで)何度も焼いてみて、焦げずにしっかり焼けた設定温度です。

 

★また、柔らかなクレイや半透明のクレイ、リキッドのクレイなどは焦げやすいことがあります。

(これにつきましては、<焼き方その2焼成時間で『焼きすぎ』について説明します)

 

★オーブンが小さくて(作品が大きくて)作品と熱源が近い時も要注意です。

(アルミホイルでドームを作るなどの対応策もありますが、大きなオーブンで焼くのが一番安心です。)

 

★オーブンの天板に直に作品をのせて焼くのはやめましょう。

タイルや耐熱ガラス、紙などにのせると安心です。

 

★またタイルなどにのせて焼くとしても、このような金属のパーツにのせて焼く場合は注意してください。

金属パーツはオーブンの天板と同じく熱伝導が良すぎるので、焼成時間を短めにするとか、短時間を数回に分けて焼くなどの調整をしてくださいね!

 

ポリマークレイの焼き方その2…焼成時間

さきに出てきました『焼成時間20分』というのは、ごく小さなものに限定されます。

厚いクレイや大きなビーズなどは、20分では全く不足です。

★初期のころ、大きなトンボ玉を30~40分ほどで焼いたとき、ニスで仕上げた後になって表面がベタベタしてきたことがありました。

内部までしっかり焼けていなかったためでしょう。磁器のような美しい模様が台無しになりました。

 

ポリマークレイ焼き方のめやす

カリフォルニア在住のエリコ・ペイジ先生のお話によりますと、

先生の作品(プレモによるもの)は長い時間をかけて焼かれています。(50分など全然短いくらい)

海外の作家さんが作られる大きめのアクセサリーは特にじっくり焼く必要があるのでしょうね。

 

★★さて、その時間の目安とは…?

焼けて冷ましたクレイ同士をぶつけてみてカンカンと固い音がするかどうかだそうです。(繊細な作品を除きます)

 

良く焼くと、クレイがプラスチック化して丈夫になります。

しっかり焼けたクレイは磨き仕上げをすると、とても美しく仕上がります。

エリコ先生が心をこめて磨き上げたプレモの作品は、それはスベスベで、漆のような上品な艶がありました。

 

★★★しかし、具体的な焼成時間も気になるところですね。

(クレイの種類で若干差はあるかと思いますが…)

 

★6~7mmくらいの小さなビーズや、薄く小さなプレートなどですと、20分でもちゃんと焼成ができます。

 

★アトリエcacoのアクセサリー作品によく出てくる小さめの立体のお花や1.8㎝くらいのカボションですと、30分を目安に焼いています。

(写真上のカーネーションや桜のピアスなど)

 

★また、このように厚くて大きめのカレイドスコープのプレートや、大きなトンボ玉などは40~50分焼くことがあります。

このように、作品の厚さや大きさによって焼成時間を調整する必要があるのです。

 

 

 

《焼成時間について、もうひとつ注意点をお伝えしておきます。》

 

先ほど、しっかり焼くことが大切とお伝えしましたが、焼きすぎということはないのでしょうか?

 

たとえ120度で煙が出なくても、トランスルーセントや液体クレイ、柔らかすぎるクレイなどを長く焼きすぎますと、美しさが損なわれることがあります。

こちらの大きめののカボション、右は45分焼いたもの。左は1時間以上焼成したものです。

焼きすぎた方は、表面のトランスルーセントが変色しています。

 

★あなたの選んだオーブンとクレイの大きさで、ちょうどよく焼ける温度と時間を、しっかりと把握してくださいね!

 

 

ポリマークレイの焼き方その3…丸いビーズなどを形よく焼くには

タイルに丸く成型したビーズをのせて焼くと、タイルに接する部分が平らになってしまいます。

そんなときの解決法ほ…?

 

①造花用のワイヤー(20番くらい)に通して焼く

スクラップのクレイで土台を作り、溝を入れています。

♡こうして焼いた後は、そのまま仕上げのニス(グレイズ)を塗って乾かすことができ、便利です。

 

②コピー用紙を蛇腹に折り、そこにビーズをのせる

沢山のビーズがある時に便利な方法です。

(端を三角の山折りにしておくとビーズがこぼれにくくなります)

 

以上の焼き方でポリマークレイを試してみましょう!

①オーブン粘土を始めたばかりの方は、まずご自分のオーブンの癖をつかんでみましょう。

温度変化や焼きムラなど、それぞれ特徴があります。

②同じ大きさの作品の焼成時間を変えて、ぶつけた音や柔らかさなどの感触を比べてみましょう。

きっとベストな状態がわかると思います。(繊細な立体作品はぶつけないでください)

 

ぜひ失敗しない焼き方でポリマークレイを楽しんでくださいね!

 

 

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講師:caco(おおせこたかこ)

 

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